2030年前後に重なる、暗号の2つの移行
暗号の2030年問題
2つの移行の関係
「2030年問題」という呼び名について
このガイドの使い方
暗号の2030年問題 ― 移行チェック
あなたのシステムは、いつまでに何をするか
組織の種類と、システムの運用終了年を入れると、関係する期限、必要な鍵長、取り組むことを一次資料のページ付きで示します。
関係する期限
112→128 の境目(2031年1月1日)と、PQC 移行などの期限を早い順に並べています。
112→128:必要な鍵長
取り組むこと
チェックした状態はこのブラウザに保存されます。
B観点 B 現行暗号 → PQC
現行暗号から PQC への移行
量子計算機で解読されるおそれのある公開鍵暗号(RSA・楕円曲線など)を、耐量子計算機暗号(PQC)に置き換える移行です。日本と各国の期限、使う方式、量子計算機の見積りをまとめました。
暗号を使う場所ごとの移行の進み具合
通信、証明書、人の認証、機器、ソフトウェアの配布、保存データ、メッセージなど、暗号を使う場所ごとに、秘匿(鍵の確立と暗号化)と真正性(署名・証明書・認証)の2つの側面で、PQC への移行がどの段階にあるかをまとめました。場所は「残っている作業」で分けています。2つの側面のうち遅れている側の段階で決まり、すぐ手を打てるものから並べました。行を押すと、根拠と出典を表示します。
日本と各国の期限
各国の政府・規制当局が示した、PQC への移行に関する期限を年ごとに並べました。日本の項目には「日本」の印を付けています。
国・機関ごとの期限
1行が1つの政府・規制当局などで、印はそこが示した期限です。帯は、その行の最初の期限から最後の期限までです。印を押すと、下の年ごとの一覧へ移ります。
年ごとの一覧
各機関が挙げる耐量子計算機暗号
鍵と署名の大きさ
鍵の確立と署名のそれぞれで、先頭にいま使われている従来の方式を置き、続けて置き換え先の PQC の方式を並べました。右端の安全性の水準をそろえて比べてください(RSA-2048 は112ビット、RSA-3072 と X25519・Ed25519 は約128ビット)。ML-KEM と ML-DSA は、公開鍵も暗号文・署名も従来の方式より大きくなります。SLH-DSA は公開鍵が小さい代わりに、署名が数キロバイトから数十キロバイトになります。各標準が定める長さそのもの(バイト、対数目盛)で、証明書やプロトコルでの符号化の分は含みません。
量子計算機の見積りと、作られた装置
暗号を破るのに必要な量子ビット数の見積りは、前提とするハードウェアや誤り訂正の方式によって大きく変わります。棒の長さは技術の進歩の順位ではなく、見積りどうしを直接比べることもできません。前提と出典は、下の見積りの一覧で確かめられます。
公表された見積り
見積りの一覧(前提と出典)
作られた装置・論理量子ビットの実証・各社の計画
A観点 A 112ビット → 128ビット
112ビットから128ビットへの移行
2031年に何が変わるか(CRYPTREC の基準)
表は横にスクロールできます →
日本の主要システムの状況
現在の鍵の強さと、公表されている移行予定です。縦線は CRYPTREC の基準で112ビットでの新たな保護が使えなくなる2031年1月1日です。
海外の規定
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前例:「暗号の2010年問題」
運用終了年ごとの最低鍵長
表は横にスクロールできます →
CRYPTREC の基準の読み方
鍵の長さとビットセキュリティの対応
同じビットセキュリティに必要な長さは、方式によって大きく違います。
鍵の使用期間の目安(暗号利用期間)
鍵の長さとは別に、1つの鍵を使い続けてよい期間の目安です。NIST が鍵の用途ごとに示しています。
このページの出典
暗号の2030年問題 ― 統制要件
フレームワーク別の暗号の要件
PCI DSS・NIS2・DORA・米国連邦政府の基準など7つのフレームワークが、暗号について何を求めているかを8つの観点で整理しました。フレームワークを選ぶと、観点ごとの要件と条項、根拠のページを表示します。
7つのフレームワークを並べて見る
列は、8つの観点を「暗号の2030年問題」の2つの移行との関係でまとめたものです。印は要件の強さで、 明示的な要件 暗黙・間接的 定めなし。印を選ぶと、そのフレームワークの説明に移ります。
暗号の2030年問題 ― 資料
資料
最近の動き、よくある質問、出典の一覧、訳語、このガイドの作り方です。どの項目も一次資料で確かめ、該当箇所を添えています。
最近の動き
「暗号の2030年問題」に関わる論文・標準・政策などの動きです。各項目は一次資料で確かめ、該当箇所を添えています。